経営シミュレーションを通じて次世代リーダーの経営マインドを早期から育む、東亜建設工業様
東亜建設工業株式会社様では、経営に貢献できる次世代リーダーを早期から育成するため、リアルな経営環境を再現した「BMG経営研修」を導入しました。
本研修の目的は以下の3点です。
1.若手〜中堅層の段階から、経営への関心と経営視点を育てること
2.経営が「一部の人の仕事」ではなく、自身の業務の延長線上にあると捉えてもらうこと
3.実践を通じて、経営判断の難しさと面白さを体感してもらうこと
いかにして経営を自分事化し、視座を高める教育を実現したのか。研修の背景と成果について伺いました。
研修導入の背景と課題
まず、今回の研修導入に至った背景や課題を教えてください。
私たちが取り組む人材育成のテーマの一つが「次世代リーダーの早期育成」です。将来的に役職者や役員を担う人材を早い段階から育てたいと考えていました 。
しかし、当社は建設会社であり、社員の多くは現場の最前線で働く技術職です 。業務負荷も大きく、どうしても目の前の業務遂行に意識が集中しがちで、経営は「現場の延長線上」ではなく「一部の人が考えるもの」と捉えられがちな面がありました 。
そのため、経営に興味を持っている社員は、正直なところ多いとは言えない状況でした。これまでは経営に関する教育を十分に実施することが叶わず、役職者になって初めて経営を学ぶというケースが多い状況だったんですよね。
事務職であれば普段から経営や数字に近い分野に触れる機会がありますが、多くの社員は「経営は自分たちには関係のない世界の話だ」と捉えてしまい、自身の業務と経営を住み分けてしまっている状況でした。
実際、自社のIR資料を一度も見たことがないという受講者もいたほど、実務と経営の間に距離があったのです 。将来的に今の中堅層が弊社の未来を担っていくことを考えると、経営に対する向き合い方が変わるキッカケを早期に提供するべきだと感じていました。
なぜ早期から経営に興味を持つべきなのでしょうか?
経営という視点は、必ずしも役員や役職者だけのものではありません。役職者では無かったとしても、経営的な視座を持って仕事をすることは非常に重要です。
部分最適では無く、広い視野を持って自分の仕事を定義し、中長期的な視点で企業に貢献できる。そうした視座の高い社員を早期に増やしていきたいという思いがありました。
若い頃から経営を学び、視座を高くして仕事に取り組み、いざ自分が役職者になった時には、すでに学んだ知識を活かしてマネジメントができる状態になっている。それが一番良い姿だと考えています。
自社の長期ビジョンである TOA2030 の実現を目指すにあたっても、やはり組織全体として早期に取り組んでいかなければならないテーマだと強く感じています。
なぜ「BMG経営研修」だったのか
なぜ「経営シミュレーション」という形式を選ばれたのですか?
一番の理由は、「経営にこれまであまり興味を持ってこなかった人に、どうすれば自然に関心を持ってもらえるか」という点でした。
経営の研修というと、どうしても座学中心で堅苦しいイメージになりがちです。そこで、楽しみながら学べる「経営シミュレーション」という形式を探していました。
なぜ「BMG経営研修」を選ばれたのでしょうか?
ボードゲームや紙ベースのものはこれまでも見たことがありましたが、BMGのように最新のシステムを使って行う研修は初めて見ました。直感的に「これは面白そうだ」と感じたのが最初のきっかけです。
体験会に参加した際、純粋に楽しみながら学べると感じましたし、洗練されたシステムを利用するため紙ベースの研修で起こりがちな時間のロスも発生せず、アナログな研修では不可能な「圧倒的な試行錯誤の回数」に魅力を感じました。
受講者が戦略の立案と実行(PDCA)を高速で繰り返せる点に加えて、意思決定の項目が非常に豊富であることも魅力的でしたよね。人を採用し給料を決める、金融機関から資金調達を実施するなど、多岐にわたる意思決定項目がリアルな経営を再現していました 。
シミュレーションという形式で導入のハードルを下げつつも、一番リアルな経営に近いと感じたのがBMGでした。洗練されたシステムを使った研修である点も、今の時代に合っていて魅力的だと感じましたし、受講者にとっても新鮮に映るのではないかと思いました。
実施後の反応と手応え
実際に開催されてみて、主催者としてどのように感じられましたか?
想像以上に、受講者が前向きに、楽しみながら取り組んでくれていました。堅苦しくなく、雰囲気も良い感じで進んでいました。
一番心配していたのは「ただのシミュレーションとして楽しんで終わってしまうのではないか」という点でしたが、事後のアンケートなどを見ると決してそうではなく、研修を通じてそれぞれがしっかりと学びを得ていることが分かりました。
受講生のアンケートで特に印象に残っているのが、「不覚にも、全力で楽しみながら、本気で学ぶことができました」というコメントです。
受講前は「また座学中心の研修か」、「想像の範囲内のプログラムだろう」と期待していなかった部分もあったのかもしれません。そうした中で、実際に受けてみて「楽しかった」「学びになった」と感じてもらえたのは、企画側として非常に嬉しかったですし、導入して良かったと思える瞬間でした。「もう一度リベンジしたい」という声もありましたね。
研修後アンケート結果より、定量的にも高い評価を得ました。
今回、清岡様も受講者として参加されましたが、受講者の目線ではどう感じられましたか?
私は普段、経理や財務に近い分野で働いているので、技術系の社員に比べれば多少は経営に近しい感覚を持っているかなと思っていました。しかし実際には新しい気づきが多く、自分自身まだまだ学ぶべきことが多いと痛感させられる場面が多くありました。
事務系だからできる、技術系だからできないということは全く関係なく、どのような職種の人間が参加しても、多くの気づきが得られるプログラムだと実感しました。
特に印象に残っているのは、「経営目線を持ちながらも、経営陣が役割分担をすることでチームとしての成果が最大化されること」です。それぞれに社長や財務といった役割がある中で、私が財務の知識があるからといって自分の担当領域に突っ込みすぎると、かえってチーム全体のバランスが崩れ、経営に綻びが出ることがありました。
全員が経営者としての視点を持ちつつも、一人ひとりが自分の担当領域に対してしっかりとコミットメントすることの難しさと重要性を学びました。
受講者の変化と成果
受講者にどのような変化が生まれたと感じますか?
本プログラムを通じて、受講者には「経営に対する心理的距離の縮まり」と「数字をもとに意思決定しようとする姿勢」という2つの大きな変化が見られました。
やはり、「座学ではなく実践できた」という点が大きかったと思います。実際にやってみないと分からない部分は結構あります。経営や財務諸表は取っつきにくいものですが、実践形式にすることでハードルが下がり、「なぜできなかったんだろう」と自分たちで考え、やりくりをするプロセスを繰り返せたのが良かったです。
今回は2日間の研修で、企業経営を2回(2周)行う構成でしたが、これが非常に効果的でした。
1日目は多くのチームが失敗します。話を聞くと、悔しくて帰りの電車やホテルで勉強し直したという受講者もいました。「もっと良い成績を残したい」という悔しさをバネに、2日目はより戦略的に数値を見て経営に取り組むことができていました。失敗から自発的に学ぼうとする姿勢が、2日間あることによって強化されていたと感じます。
財務や経営数値に対する意識の変化も顕著でした。「自身の会社の経営数値を見てみようと思いました」「決算書を読んでみます」という声が非常に多く、自分たちの会社の経営に対する解像度も高まりました。
当初期待されていた成果を得ることはできましたか?
当初期待していた成果は十分に得られたと感じています。元々の目的であった「技術系の方たちに経営への興味を持ってもらう」という点について、アンケートでも大多数が「興味を持った」と回答しており、目的は大きく達成できたと思います。
経営を学ぶ「入り口」として、この研修は非常に有効な施策となりました。
プログラムの魅力と今後の展望
BMG経営研修の魅力や、効果的な対象層について教えて頂けますか?
経営に少しでも興味を持ってほしいと考えている企業にとって、非常に相性の良いプログラムだと思います。
部長職などのハイレイヤーの方にとっては、良い「アウトプットの場」になりますし、若手層にとっては経営に興味を持つための「入り口」になる。それぞれの層に対して、違った効果や価値があるプログラムだと感じています。
また、経営シミュレーションのシステム自体も素晴らしいですよね。リアルな経営を再現しながらも、楽しさと学びのエッセンスを詰め込んだプログラムは他にないと思います。
若手層への導入は特におすすめしたいです。若手のうちは、なかなか大きな意思決定をする機会がありません。しかしこの研修では、経営者として重大な意思決定を、スピード感を持って連続して行うことができます。「意思決定には根拠が必要なんだ」「上司は普段こういうプレッシャーの中で判断しているんだ」ということを体感できるのは、非常に貴重な経験になります。それを楽しみながら学べるというのが、最大の魅力ですね。
最後に、今後の人材育成の展望について教えてください。
まずは、経営を勉強したいという社員のために、学ぶための「場」や「環境」をしっかりと整備し続けていくことが重要だと考えています。
今回のように、経営に興味を持ってもらうための「入り口」としてBMG経営研修を活用しながら、そこで意欲を持った社員に対して、e-ラーニングや学習コミュニティ作りなど、さらなる学習機会を提供していきたいです。
私も受講して感じましたが、一度の研修で終わりにするのではなく、この「悔しい」「もっと知りたい」という気持ちを維持させることが大切です。自社の経営分析を継続的に行うなど、学んだことを実務に落とし込んでいく取り組みが必要です。
また、座学だけでは「分かった気」になって終わってしまうことがあるので、アウトプットして失敗し、そこから学ぶという「実践の場」は、今後も継続的に提供していく必要があると考えています。
栗本様、清岡様、貴重なお話をありがとうございました。
