INTERVIEWINTEC Corporation
お客さまとの対話を通じて社会課題の解決に取り組み、デジタル技術を駆使して社会を変える、株式会社インテック様
自らが経営者となって企業経営に取り組むことで、次世代マネジメント層の視座を引き上げ、経営者の視点を理解して価値を提供できる人材となるよう、1 Day BMG経営研修を実施されました。
若林様、山本様、西田様、一ノ瀬様
BMG経営研修を導入した背景
インテック様の人材育成に対する考え方を教えていただけますか?
インテックは60年の歴史を持つ企業です。「コンピュータユーティリティの実現」というビジョンを掲げ、ソフトウェア開発からネットワークサービス、システム保守運用までを含めたトータルサービスを提供するなど、未来を見据えた挑戦を続けています。
お客様に価値を提供できる人材こそが会社の財産、すなわち知的資本です。社員全員がスペシャリストとなるべく「人材育成フレームワーク」を策定し、「インテックカレッジ」を開講するなど、人材育成を重点領域として捉えています。
その中でも、次世代マネジメント層、今後会社を推進していくリーダーをどのように輩出するかは非常に重要なテーマです。
自社で多様なプログラムを提供される中、BMG経営研修を導入された理由を教えて頂けますか?
弊社では、経済産業省が策定したITスキル標準(ITSS)などを活用し、社員のスキルレベルや担当する職務に合わせたインテック独自の研修カリキュラムを提供しています。
座学による学習の場作りには力を入れているものの、アウトプット主体のプログラムは、段階的に取り組み始めている状況でした。
そのような時に、企業の擬似的な経営を通じて戦略・マーケティング・財務を三位一体となって議論し、経営者目線の理解、プロフェッショナルとしての能力向上、自律的なキャリア開発に繋げることを目指す、スコレ株式会社様の BMG経営研修 を知りました。
この研修は私たちが提供するカリキュラムとのシナジーが非常に大きいのではないか、と考えて導入を決めました。
特に期待されていた効果や成果はありますか?
今回は北陸地域の次世代を担うメンバーを中心に参加者を構成しました。そのため、将来的にマネジメント職を担うにあたって、これまでとは違った視野の広さや、視座の高さを身に着けてもらうことを期待していました。
お客様に提供する価値の最大化に向けて、私たちのサービスがお客様の経営戦略・事業戦略に対してどのように貢献できるか、自分の言葉で語れるようになって欲しかったです。
また、今回は新規事業に携わるメンバーも参加していました。そのため、ビジネスアイディアを考えるのとは違った視点で、事業を立ち上げる際にはどんなポイントが重要なのか、ヒト・モノ・カネ・情報のバランスが大切なのは何故なのか、そのようなことも分かりやすく、身をもって体験して欲しかったですね。
システムインテグレータとして営業や開発に携わっていると、特定のドメインや課題を深掘りして会話する機会が多いのです。
そのため、事業の全体像を理解し、「意思決定」がいわゆる「経営」に対してどのような影響を与えるかを理解する、といった経験は絶対に必要であると思っていました。
お客様の「経営」を担う方々と会話するにあたり、そのお客様の立場を心から理解することが大切なのは誰しもが同意されることと思いますが、言うが易しで誰しもがそのような経験を積めるわけではありません。そのような中で、ゼロから企業を創業し、経営者の立場を体験できるBMG研修は魅力的でした。
BMG経営研修に参加してみて
BMG研修を受講してみて、いかがでしたか?
実際にスタートアップを創業したかのように、企業の経営に全力で取り組んだ一日でした。
社内においても数が少ない体験型の研修なので、受講前は「面白そうだけど、『経営を学ぶ』ってどういうことだろう?」と思っていました。しかし、ここまでリアルに経営に取り組み、その全体像を体感できるとは思っていませんでした。とても楽しかったです。
研修を通じて、どのような学びや気づきがありましたか?
経営陣が一体となって経営方針を議論しながら、意思決定を繰り返していく。企業の経営はこんなにも大変で、難しくて、でも面白いものなんだな、と感じました。
市場や競合の情報を集めながら、限られた時間の中で仮説を立てて検証する力。予想外にトラブルが発生した際の対応力や判断力など、ビジネスにおいて共通で重要な考え方を学びました。
さらに、事業と財務の連動性に関しても理解が深まりましたし、キャッシュをコントロールすることの難しさも実感しました。自分たちの経営判断が財務の結果に直接的に紐づいていくことを体感し、つながりが見えたことで、財務諸表の見え方もこれまでと変わりましたね。
中小企業の経営者様や事業責任者の方々に、システムの刷新やアップデートを提案する際、これまでは howに寄った会話が多かったと思います。
これからは、お客様の意思決定の背景にある戦略や財務状況、根底にある経営方針に目を向けることで、今まで以上に価値を提供できる提案ができるかも、と営業の観点がとても広がったと感じています。
プログラムを導入した効果
人事担当として、実施してみていかがでしたか?
今回はこれまでに開催してきた事業構想やビジネスアイデアを検討する研修とは違う、新しい形式の学びの場を提供してみましたが、受講者が本気で経営に取り組んでいる様子を見ることができました。
普段は中々見ることができない、1人1人のリーダーシップの発揮の仕方、得意な領域、経営者としての振る舞いなどを目の当たりにすることができました。さらに、非常に楽しみながら、チーム一体となって経営に取り組む様子を見ることができてよかったです。
「お客様の経営層は何を考えて、どのような観点・指標でものごとを判断しているのか」ということをイメージできていないことが悩みだと感じていたメンバーもおり、今回、「経営者の立場」を経験することができたことは、有意義な時間だったと思います。
また、講師の方々から、各チームの意思決定のプロセスや最終的な経営結果について詳しくフィードバックを頂けたのも良いポイントです。どのチームが勝った・負けたではなく、客観的に評価できるポイント、改善すべき点を伝えて頂けることで、本人たちも学びが大きかったと感じています。
研修後のアンケートでは、90%以上の方々が「経営・マネジメント業務への関心・意欲が高まった」と回答されました。次世代のマネジメント層の育成という観点ではいかがですか?
本当に楽しそうに経営に取り組んでいたので、社内ベンチャーへ応募するメンバーが出てきてくれたらいいな、とも思いました。
キャリア構築の中でも、様々な選択肢や発想があることに気付くきっかけにもなったと感じます。改めて、今回の研修を実施して良かった!と思っています。
誰が受講すると最適なのかは、企業の事業領域や人材育成のテーマによって変わりますが、管理職手前の方々は全員受けたほうが良いと感じましたね。自身の担当領域が非連続に広がっていくなかで、視野を広げるキッカケになると思います。
受講した立場としては、社内の営業担当者はできるだけ全員がBMG研修を受けられるといいなと思います。
お客様に対する「提案の精度を高める」という観点もありますが、この経験をキッカケに経営やマネジメントに興味を持ったり、自分の強みや弱みを改めて理解したり、学習の意欲が高まったりと、キャリアへ与える影響も大きいと感じました。
若林様、山本様、西田様、一ノ瀬様、ありがとうございました。