九州を代表する企業の次世代リーダーが集結!BMG境学習プログラムを開催!
2025年10月、企業の枠を越えて次世代リーダーが共に学ぶ「越境学習プログラム」を福岡で開催。
参加企業:スターフライヤー様、ふくや様、システムソフト様、ひびしんキャピタル様、アビスパ福岡様、センドグループ様、商工組合中央金庫様、経済法令研究会様
BMG越境学習プログラムとは
テクノロジーの進化、ビジネスモデルの変化、雇用環境の多様化など、現代のビジネス環境は急速な変化を続けています。変化の中で事業を導くリーダーには、環境を選ばずに、多様な人材と、困難な課題を乗り越える力が必要不可欠です。
「BMG越境学習プログラム」では多様な業界から集まる人材混合でチームを組み、2日間にわたって企業経営シミュレーションに取り組むことで、以下の3点の強化を目指します。
1,経営マインドの醸成 (視座の向上)
2.戦略と財務を中心としたビジネスコアスキルの強化
3.環境を選ばずにチームで成果を出す力の獲得
受講者インタビュー
本記事では、プログラムに参加して得られた学びや気づきを参加者の目線でお届けします。
1.丸田様 (株式会社スターフライヤー)
2.木梨様 (株式会社ふくや )
3.高木様 (アビスパ福岡株式会社)
4.笠井様 (センド株式会社)
プログラムに参加されたきっかけを教えてください。
私は現在、執行役員 空港客室本部 本部長として、空港の運営業務と客室乗務員の管理を統括しています。私たちの使命は、「安全運航の堅持」と、お客様との約束である「定時運航」を守ることです。
経営会議に参画し始めたのが約2年前、執行役員になったのが昨年と、私自身、経営メンバーとしてはまだ学ぶべきことが多いと感じていました。
これまでは現場一筋でしたので、戦略や財務といった知識をあらためて学び直す必要があると感じていた時にプログラムのお話を伺い、経営の視座を高める絶好の機会だと大きな期待を持ちました。
異業種の方々と協働することに少し不安もありましたが、それ以上に楽しみな気持ちが強かったですね。
実際に参加されてみていかがでしたか?
非常に充実した2日間でした。普段関わることのない業界の方々とチームを組み、経営目標の達成に向かって協業する経験は非常に新鮮でした。
プログラムでは社長を経験しましたが、そこで得た視点は大きかったです。経営トップが日々どのような視点で意思決定をしているのか、その一端に触れることができました。
私の直属の上司である管掌役員は社長なのですが、社長から私に投げかけられる課題や質問の意図を、より深く理解できるようになったと感じています。
戦略面では、中長期的な視点で物事を捉えることの重要性を再認識しました。弊社でも中期戦略を議論している最中でしたので、短期的な成果に陥らず、会社の未来を見据えて方向性を定めることの大切さを改めて学びました。
財務に関しても、これまで決算書に触れる機会はありましたが、会社としての意思決定が定量的に与えるインパクトを理解し、財務三表の意義と投資判断への活用方法を学ぶことが出来ました。
トップラインを伸ばしながら利益率を改善し、キャッシュフローをコントロールしながら不確実な未来に向けて投資を実行するプロセスの難しさも感じましたね。
他社の方々と一緒に学ぶことに、どのような意義を感じましたか?
自社の中だけで仕事をしていると、知らず知らずのうちに自社の常識が基準になってしまうリスクがあります。自分たちの当たり前が、一歩外に出れば当たり前ではない。
今回、多様なバックグラウンドを持つ方々と接することで、多種多様な考え方や意思決定のプロセスに触れることができました。
この経験は、今後の対外的な交渉の場などでも、自分たちの基準を押し付けるのではなく、相手の価値観を尊重し協業していくという姿勢につながる、貴重な学びだったと感じています。
また、事前課題の自己認識シートの作成は大きな気づきを与えてくれました。自分の資質を客観的に理解できただけでなく、チームメンバーの強みも共有されたことで、相手の強みをどう引き出せばよいかを考えるきっかけになりました。
この学びは、今後のマネジメントにおいて、メンバーの強みを引き出し、円滑な課題解決に繋がると感じており、すぐに実践できるヒントを得られました。
どのような方へ、プログラムへの参加をお勧めしたいですか?
将来の経営を担う部長・課長クラスの社員にぜひ受講してもらいたいと考えています。
弊社は設立から20年とまだ若い会社ですが、設立当初からのプロパー社員が部長や課長として組織を牽引しています。彼らが次期経営メンバーとして活躍してくれることを期待しており、そのためにも経営視座を早期に養うことが、会社全体の成長につながると信じています。
普段の業務では決して交わることのない方々とチームを組み、本気で経営について語り合える。このリアルな体験と、そこから生まれる濃密な関係性こそが、他の研修にはない最大の価値だと感じました。
本音を言えば1週間くらい受講したいくらい、充実した2日間でした。
プログラムに参加されたきっかけを教えてください。
私は明太子のふくやで、直営店や通信販売といったBtoC事業全般の責任者をしています。日々の業務は、売上向上のための販売戦略、数字管理、人の管理が中心です。
このプログラムの話を最初に聞いた時、リアルな経営をシミュレーションゲーム形式で体験できるという点に、純粋な興味を惹かれました。
自分自身の課題として、長期的な経営戦略や財務に関する知見がまだまだ足りていないと感じていましたので、経営者の視点を学び、自分の強みを経営判断の場でどう活かせるのかを知りたいという思いもあり、参加を決めました。
実際に参加されてみていかがでしたか?
経営者として四半期ごとの経営判断を下し、その結果が売上という形でリアルに返ってくる。その仕組みが非常によく作り込まれており、素晴らしいプログラムだと心から思いましたし、生々しい経営体験ができました。
初日に社長役を務めたのですが、大きな失敗から多くを学びましたね。最初に掲げた方針にこだわりすぎて、市場の変化や競合の参入に迅速に対応できなかったのです。
自身の強みであるポジティブさが、ともすれば楽観的な判断に繋がりかねないという、痛みを伴う大きな気づきを得て、結果は最下位でした。この経験から、失敗した時にいかに早く軌道修正するかの重要性、そして情報を幅広く収集し、変化に臨機応変に対応するスピード感がいかに大切かを痛感しました。
これまでは、どうしても目先の売上を優先してしまうことがありました。しかし、このプログラムを通じて、長期的な視点に立った戦略と、既成概念に囚われないチャレンジングな投資の必要性を強く感じました。
今後は常に「自分が経営者だったらどう判断するか」という思考を持ち、一段上の視点で現場を俯瞰しながら、周りを巻き込み果敢にチャレンジしていきたいです。
他社の方々と一緒に学ぶことに、どのような意義を感じましたか?
異業種の方々とチームを組む経験は、非常に刺激的でした。それぞれがお互いの強みを尊重し、否定せずに意見を出し合う。そのプロセスが素晴らしかったです。
多様なバックグラウンドを持つ参加者と本音で議論できた経験は、視野を広げる上で非常に貴重でした。他社の方とチームを組んで深く議論する機会はそう多くありませんので、大きな刺激を受けましたよね。
どのような方への参加をお勧めしたいですか?
これからのふくやを担う、意欲あるメンバーにこの経験を勧めたいです。管理職一人ひとりが、自分の部署のことだけでなく、会社全体の経営視点を持つこと。コスト意識や投資意識を養うことで、より強い組織が作れると確信しています。
これまで受けてきた研修の多くは、コミュニケーションスキルなど、マインドセットに関するものでした。それらも当然重要ですが、今回のプログラムは実践そのものである点が素晴らしいですよね。
座学で学んだ知識をその場でリアルタイムに実践することができることが、このプログラムの最大の価値だと思います。本音を言えば、直属の部下全員に受けてほしいくらいです。この経験は、間違いなく彼らの成長につながると感じました。
プログラムに参加されたきっかけを教えてください。
私はアビスパ福岡のマーケティング部に所属し、チケットやファンクラブ、グッズ、イベントといったお客様向けの領域と広報の責任者を務めています。
アビスパ福岡は株式会社でありながら、スポーツが地域に与える影響を常に考え、地域貢献や皆さんに元気をお届けする役割も担っています。
一方で、クラブが抱える経営課題を解決し、事業として売上を最大化しなくてはなりません。この「地域への貢献」と「事業収益の最大化」という、時に矛盾する目標のバランスを取りながら判断していくことに日々難しさを感じていました。
実際に参加されてみていかがでしたか?
参加前は、他社の方の事例を聞いたり、マネジメントの座学があったりするのかなと漠然と考えていましたが、実際のプログラムは想像をはるかに超えるものでした。
経営シミュレーションに、大人たちがあんなに真剣に、自分が本当に企業を経営しているかのように気持ちが乗り移って、2日間全力で議論を続ける熱量の凄さに驚きました。
一方的に知識を得る座学とは全く違う、体験の深さが最大の特徴だと思います。経営シミュレーションを通して本当に会社が潰れたわけじゃないんですけど、それでも胃が痛くなるようなリアルな意思決定を何度も経験しました。
初対面の方々とチームを組むのは、とても緊張しました。普段は阿吽の呼吸で伝わることも、相手の価値観や考え方を知ろうとしながら、しっかりと言語化していかなければいけないことに最初は戸惑いましたね。
ただ、普段のホームな環境で働いていると気付かない自分自身のことも、他社の方々とチームを組んで試行錯誤する中で、あらためて再確認することが出来ました。
例えば、私はこれまで積極的に発言する方だと思っていたのですが、議論の際に自信を持って発言できなかった事に衝撃を受けたんです。
内省する中で、物事についての理解の浅さが原因だと気付きました。今回のケースだと経営を構成する要素に対する解像度が低くて、自分の中で腹落ちできておらず、明確に意見が述べられなかったんですよね。
社内で自信を持って発言できていないメンバーがいた時にも、もしかしたら事象に対する解像度が要因なのかなと、相手の立場をより想像できるようになりました。
今回得られた学びを、今後どのように活かしていきたいですか?
この2日間で、自分の視野がいかに狭かったか、限られた視点に基づいて物事を判断していたのか気付かされました。
これまでは経営層に対して、自部門の立場で自由に発言していたんですけれども、キャッシュフローが安定しないと投資判断はしづらいですし、利益が生まれていないとコストを削減するしかない、当たり前かもしれませんが、会社全体の判断の裏側にある葛藤や難しさを理解することが出来ました。
今後は、クラブという大きな船の一部を担っている自覚を持ち、目先のことだけじゃなくもっと広い範囲で、多様な観点から物事を判断していきたいです。
この学びを組織にも展開していきたいと考えています。私たちの会社は、部署を一つの会社と見立てる「ユニット経営」を導入しているのですが、このプログラムの経験はまさにそのミニチュア版でした。
各担当者がそれぞれ小さな会社を経営している感覚を持ち、担当領域に責任を持って判断できるようになれば、組織はもっと強くなるはずです。
そのためにも私が学んだことを部下に伝え、彼らが成長していくサポートをしたいですし、経営の視点を持ちたいと考えている全ての方にこのプログラムを受けてもらいたいです。
自分自身を振り返ることの重要性に気付くことができ、間違いなくキャリアの中でも強く記憶に残るプログラムでした。また少し時間が立ったら、もう一度参加したいです。
プログラムに参加されたきっかけを教えてください。
私たちはマーケティング支援事業を主事業としながら、現在は新規事業の推進にも取り組んでいます。
代表取締役として経営全般に携わっていますが、過去コロナ禍やリーマンショックなどを経験する中で、事業が一本だけではリスクが高いと痛感し、中長期的な視点で新たな事業の柱を育てることに注力しているところです。
そんな折、経営シミュレーションを用いて事業戦略の立案や意思決定に取り組むプログラムの話を聞き、新規事業を成長させるうえで、より実践的な視点で経営を捉えるきっかけになると思い、参加を決めました。
実際に参加されてみていかがでしたか?
非常に面白かったです。期が目まぐるしく進むため、常に頭を回転させ続けないと意思決定に遅れてしまう。そのスピード感が刺激的でした。
特に、財務的観点から事業戦略を立案する経験は大きな学びでした。自社は今は経営の土台が安定していることもあり、事業投資において財務的に会社を左右するような投資判断をすることはないです。
しかし、BMGでは数期で会社が傾きかねないレベルの大きな投資判断を迫られます。「今投資しなければ時流を逃すが、投資すれば大きなリスクを伴う。しかし、今やらなければ未来はない」といった、ドラスティックな意思決定の思考プロセスは、今後の事業展開で必ず役立つと感じますし、その時にはこの経験を思い出すはずです。
今回得られた学びを、今後どのように活かしていきたいですか?
これまでの自社の新規事業は、「世の中に、これは絶対に喜ばれるはずだ」という確信で突き進んできましたが、より俯瞰的な視点を持つことの重要性を痛感しました。
思考を整理するフレームワークを活用して、事業を推進するための判断材料を整理する経験も非常に新鮮でした。事業を多角的に分析し、戦略を練り直すための武器とその使い方を再確認することが出来ましたね。
異業種の方々と学んだ意義も非常に大きいと感じます。皆さんの意識が非常に高く、素晴らしい場でした。普段も外部の方とプロジェクトを組むことが多いので、初対面のメンバーとチームを組み、合意形成を図りながら事業を進めるBMGでの経験は、実践的で価値がありました。
意見が割れた時も、共通のゴールに立ち返ることで議論がまとまっていく。このプロセスは、多様なメンバーで構成される実際の経営においても非常に重要だと再認識しました。
どのような方への参加をお勧めしたいですか?
個人的にはですが、事業責任者やその候補など、実際に事業戦略を担う立場の方が最も深く学べるプログラムだと感じました。そうした経験を持つ方で、自分をアップデートし続けたい、変化を恐れない方には、非常におすすめできます。
若手にとっても刺激的な経験にはなりますが、このプログラムの本質的な学びを最大限に得られるのは、次世代リーダーやその候補層だと思います。
他の研修との最大の違いは、思考時間の多さ、つまり当事者意識を持って考え続ける点にあるでしょう。多くの研修がインプット中心なのに対し、BMGはインプットと同時に思考とアウトプットを絶え間なく求められるワークです。
この形式は他にはなかなかないと思います。事前課題から参加者の本気度を高める工夫もされており、初日から熱量の高い場で学べたことが非常に良かったです。2日間で知恵を使い果たし、終了後には大量にエネルギー補給をしてしまうほど、没入できるプログラムでした!
丸田様、木梨様、高木様、笠井様、貴重なお話をありがとうございました。
