INTERVIEWBMG越境学習プログラム (2024/10)
2024年10月、業界を横断して次世代リーダーが共に学ぶ「越境学習プログラム」が2日間にわたり開催されました。
参加企業は、三菱マテリアル株式会社様、ロート製薬株式会社様、株式会社商工組合中央金庫様、株式会社北國フィナンシャルホールディングス様、SOLIZE株式会社様の5社です。本記事では、参加者へのインタビュー内容をご紹介します。
三菱マテリアル(手塚様)、SOLIZE(南部様)、商工組合中央金庫(丸山様)
BMG越境学習プログラムとは
急速に変化を続ける現代において、多様な人材と共に困難を乗り越えることができる次世代リーダーの存在は必要不可欠です。
HR総研が企業の人事責任者・担当者を対象に行った調査では、次世代リーダーに求められる要素として「リーダーシップ・影響力」「社内外でのコミュニケーション能力」「戦略的思考力・ビジョン構築力」が上位に挙がり、人を動かす力や効果的なコミュニケーション能力が重視されていることが明らかになりました。
出典:「ProFuture株式会社/HR総研」
このような次世代リーダーの育成を目指し、BMG越境学習プログラムでは多様な業界から集まる人材がチームを組み、経営に取り組みます。異なる価値観を持つ人々とのコミュニケーションを通じて自らを見つめ直し、事業や組織を変革する力の獲得を目指します。
参加を決めた理由
BMG越境学習に参加された背景を教えてください。
参加のきっかけは、事業部のカンパニープレジデントから「いざ経営を担うときではなく、その前から経営や財務をしっかり学んでおいてほしい」という言葉を受けたことです。
弊社では職種別の育成環境はあるものの、部門横断の視点や経営的視点を持つ機会は多くありません。普段私は人事業務を担当しており、経営やマーケティングに関わる機会が少ないため、シミュレーションを通じて学べることを魅力的に感じましたし、他企業の方々と交流できることにも期待を抱いていました。
私も手塚様と同様、人財戦略部に所属しており、エンジニア組織の人財戦略や人財開発に携わっています。研修企画において、越境学習をテーマとした研修にも参加したことがありますが、これまでの研修はマネジメントやリーダーシップ、アントレプレナーシップの研修を進めていました。
今回のBMG越境学習は、経営視点を養える点が非常に特徴的で、新たな気づきを得る機会になると感じました。
私の場合は、社外の方々と交流したいという思いから、社内で研修参加者を募集した際に自ら手を挙げて参加しました。お二人とは違って営業職なのですが、20代の頃に比べて社外の方々との交流が減り、同質的なコミュニティに留まっていると感じていました。
BMG越境学習は今まで参加してきた画一的な知識習得型の研修とは異なり、シミュレーションを通じたチャレンジができる点が魅力的だと思い、興味を持ちました。
プログラムを通じて得られた学び
実際に参加されて、どのような学びや気付きを得ましたか?
自分の思考の癖や考え方の傾向に気づけたことが大きな収穫でした。私は意外と保守的な思考を持っていることを実感したんです。初日は慎重になりすぎてしまいましたが、2日目は迷ったらチャレンジする方針に切り替えた結果、良い成果を得られました。
日常業務では経験則から即断即決する場面が多いですが、このプログラムではそうはいかず、自分の意思決定プロセスを見直す機会になりました。
丸山様のお話にも関連しますが、私も意思決定プロセスから多くを学びました。私のチームは一度、会社が倒産しかける場面に直面してしまいました。
資金が足りずやりたいことができない状況に陥り、一つ一つの意思決定の重さを実感しました。組織にいると大きな判断になればなるほど、最終的な判断は上司が下すことが多いかと思いますが、BMG越境学習では社長役を務めたメンバーが中心となり、周りの意見を参考にしつつも自ら決断を下さなければなりません。
自分の決断が経営にどのような影響をもたらすのかを直接体験できることは、非常に貴重だと感じました。
私は、経営に関する知識不足を痛感しました。シミュレーションの中では短時間で情報を集め、チームで合意形成をしながら判断を下す必要があります。その過程で自社の財務状況や市場・競合の分析が必要になりますが、ベースの知識がないと適切な判断ができません。
きちんと使えるレベルで経営や財務にまつわる知識を習得しておくことの重要性を実感しました。
越境学習ならではの価値
業界を横断した学びの場に、どのような価値を感じましたか?
異なる価値観・経験を持つ方々との交流に何よりも価値がありました。普段交流する機会がない業界や職種の方々と一緒に学ぶことで、人によってこんなにも着目する観点や議論の進め方が異なるのだと驚きました。
今まで当たり前だと思っていたことが実は自社や自分の強みだったという発見もあり、新たな気づきが多かったです。ストレングスファインダーの活用も非常に面白かったですね。
会社ごとの傾向やチームメンバーの強みを共有しあうことで、個人の特性に合わせてコミュニケーションをとることができました。
私は一からチームを作り上げていくことの面白さを感じました。
越境学習の場では、年齢や役職に関係なくフラットに議論を進めることができます。初日と二日目でチーム編成が変わり、私自身の役割も販売側から社長役へと変化しました。メンバーや役割が変わることで議論の進め方や自身に求められるものが異なり、その違いを実感することが非常に価値がありました。
人と協働する上で一つの正解があるわけではなく、掲げた目標やメンバーの特性に合わせて最適なものを探すことの重要性に気づきましたし、自分の強みや不足している部分を見つめ直す機会にもなりました。
今後に向けて
今回の体験を今後どのように活かしていきたいですか?
今回の体験を通じて、どんな環境においても成果を出せるようになることが大切だと感じました。いわば「アウェイのホーム化」ですね。新しい環境に飛び込んだ際にも積極的にコミュニケーションをとり、信頼を築きながら自身の強みを活かしていけるよう成長していきたいです。
私は、経営判断に必要なデータを経営層から要求されてから用意するのではなく、こちらから先を読んで提示できるようになっていきたいです。そして、経営戦略を理解した上での人事戦略を立案できるようになりたいです。
正直に言えば、もう少し早い段階、例えば入社5年目くらいでこのプログラムに参加していたらよかった…とも感じています。早い段階でこのプログラムに参加することで、経営や財務に関する視点の大切さに気づき、仕事の見え方が変わるきっかけになるのではないでしょうか。
手塚様と同じく、私も世代を問わずに越境学習を体験してもらいたいです。普段の業務では成果を優先するあまり、堅実な選択をしてしまうこともありますが、失敗を恐れず挑戦することで得られる学びの大きさを再認識しました。
マネジメント層が受けても非常に学びの大きいプログラムだとは感じていますが、社内の次世代リーダーにも挑戦の場を広げ、失敗を恐れずチャレンジする文化を広げていきたいです。また、自分自身の目標設定にも今回の学びを活かしていきたいです。
講師の方から「設定した目標が自分たちの目線を定義してしまう。リーダーが高い視座を持ち続けることが重要である。」とのお話があり、まさにその通りだと感じました。今後も自らが先頭に立ち高い目標を掲げ、チャレンジしていきたいと思います。
手塚様、南部様、丸山様、貴重なお話をありがとうございました。
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