大手企業、スタートアップなど、次世代リーダーが集まる越境学習プログラムを2025年も開催中!
2025年2月、業界を横断して次世代リーダーが共に学ぶ「越境学習プログラム」を2日間にわたり開催。
ロート製薬株式会社様、住友林業株式会社様、株式会社トリドリ様、株式会社商工組合中央金庫様の4社が参画されました。
BMG越境学習プログラムとは
テクノロジーの進化、ビジネスモデルの変化、雇用環境の多様化など、現代のビジネス環境は急速な変化を続けています。変化の中で事業を導くリーダーには、環境を選ばずに、多様な人材と、困難な課題を乗り越える力が必要不可欠です。
スコレでは、多様な業界から集まる人材混合でチームを組み、2日間にわたって経営シミュレーションに取り組む「BMG越境学習プログラム」を提供しています。期待される効果は次の3つです。
本記事では、Day1に同じチームで経営シミュレーションに取り組んだ、3名の方々へのインタビュー内容をご紹介します。
参加を決めた理由
BMG越境学習に参加された背景を教えてください。
上司からの提案で参加を決めました。現在は新規事業の立ち上げに従事しており、市場調査や顧客の反応をみながら、実際にどのような新規事業を進めていくかを判断し、周囲を率いていくことが求められます。
経営戦略や財務に関する知見はまだまだ弱いと感じていたので、今回のプログラムで経営視点を養えることはとてもよい機会になると感じ、即決で参加と回答しました。
私は他部門の目線に立てるようになりたいと思い、参加を決めました。営業の仕事に長く携わってきたため、自然とその視点が強くなりがちです。特に経営には関わったことがなかったので、生産や財務など他部門の視点を学び、経営者目線での判断の仕方を知る機会になればと思い、手を挙げさせてもらいました。
加えて私は現職に新卒で入社しており、一社のみの経験です。今のところ転職を考えてはいませんが、外の世界も知っておかなければならないのでは、という危機感を感じています。越境学習プログラムでは、様々な業種の方々と交流できるため、視野を広げる良い機会になると感じました。
実は以前、社内向けの研修で今回の経営シミュレーションを体験したことがありました。ただ、その際は社内の関係性に配慮して、意思決定時に多少のパワーバランスが働いてしまったように思います。
今回の越境学習は、他の企業の方々と一緒にプログラムに取り組むことができる点が魅力的でした。全く知らない人とチームを組むとどうなるのか、自社だけで実施した場合とどのような違いが生まれるのか興味を持ち、参加しました。
共に取り組んだDay1での気づき
Day1では皆様同じチームで経営シミュレーションに取り組まれました。議論を通じて、どのような学びや気付きがありましたか?
Day1では、皆それぞれの得意分野を活かせたと思います。社長、財務担当、営業担当などの役割分担はあったものの、それに捉われすぎず意見を出し合えた感覚があります。途中で相互理解の時間を挟んだのが大きかったかもしれません。
ストレングスファインダーを使った相互理解の時間は、すごく良かったですよね。午前中に経営シミュレーションに取り組んだ後、午後に強みや価値観を共有し合う時間があったことで「やっぱり君はそこが強みだよね」と確認し合うような時間になり、チームの結束が深まったように思います。
私もあの時間をきっかけに自分の役割を見出せた気がします。このチームは人間関係構築に強みのある方が多く、積極的に意見を出せる方々が多かったのですが、僕自身は強みに「分析思考」があるんですよね。
「僕らはどんどん意見を出すから、一歩引いて見て何かに気づいたら止めてね」と言ってもらえたことで、冷静に考えてブレーキを踏むという自分の役割を認識しながら動けたと思います。
講義の中でも、自己理解と相互理解の大切さをお話しいただきましたが、まさに個々人の強みを尊重しあいながら動けたことが、チームの良い空気作りに繋がりましたね。
私自身は、想像以上に「成長促進」や「共感性」に強みがあることがわかりました。
普段の業務だと、専門性や経験値がある方の声が大きくなってしまうこともあります。それも大事ですが、誰かの考えだけに耳を傾けたり、この人はこういう人だと決めつけたりせずに、お互いを理解し合おうとすることの大切さに気付かされました。
そうは言っても、経営シミュレーションには時間制限があり、限られた時間内チームで決断を出すことが求められます。Day1で1回だけ意思決定までの制限時間をオーバーしてしまったのですが、これは現実のビジネスの世界で言えばNGです。違いを尊重しあいながらも、定められた時間内で意見を集約して判断することの重要性に気づけたことも、学びの一つです。
新たな挑戦をしたDay2での学び
チーム編成を変更し、新たなチームで経営シミュレーションに取り組んだDay2はいかがでしたか?
僕は2日目、財務担当にチャレンジしました。1日目は自分が得意なことを任せてもらい、手応えも感じられたので、2日目は不得意なところに挑戦しようと。初めてのことで、お金を管理しながらコミュニケーションを取るのに精一杯で、チームのアクションを決めるところにはあまり携われなかったのが反省点です。
ただ、財務諸表を見慣れている商工中金の方々にサポートいただけたことはとても学びになりました。実際に金のやりくりをしながら「こんなにお金を借りて、投資していいんだ」と体験できたことが、新鮮で面白かったです。
実は私も財務担当をやらせてもらったのですが、もうボロボロで、倒産してしまいました…。数字とにらめっこするのに精一杯で、考える時間がとれず、適材適所の大切さを実感しました。反面、やはり自分自身は営業や交渉が得意なんだと気づくきっかけにもなりました。
普段は決算報告を聞く側の立場にいて、財務担当と話す機会は中々ありません。今回の経験で、財務の人たちの仕事内容や考え方を少しは掴めたような気がします。
2日目、私のチームも倒産してしまったんです(笑)。1日目とチーム編成が変わったことで、コミュニケーションスタイルが変わり、同じ経営シミュレーションでも人が変わるだけでこんなにも変化があるんだ、という気づきがありました。
BMGでの議論は、論点を増やそうと思えばいくらでも増やすことができます。自社だけではなく競合や市場の状況も加味する必要があるため、経営の意思決定は非常に奥深いものだと感じました。議論が発散した際、最初に決めた企業理念に立ち戻って判断できるかが、企業を経営していく上で重要だと感じられたことが収穫です。
今後に向けて
今回の体験を今後どのように活かしていきたいですか?
私は現在、為替や金利に関するデリバティブ商品を扱う本部で、全国の営業スタッフを統括しています。取り扱う商品に対して営業担当の方々に興味を持ってもらい、お客様に伝えたいと思ってもらうコミュニケーションが重要です。
今回の研修を通じて、人・モノ・金の中でも、業界特性上、私は「金」に意識が向きがちであると気づきました。ただ、本当に大切なのはお金を回すことではなく、企業理念の達成のため、良い商品を仲間とともに提供していくことですよね。
それを実現するためにも、Day1で気づいた自信の強みである「成長促進」「共感性」を発揮しながら、関わる営業スタッフのモチベーションを高められるような人になっていきたいです。
今回の越境学習プログラムで特に学びが大きかったのは、リーダーとしての目標設定のあり方についてです。チームメンバーのバックグラウンドが異なる中で、目標を高すぎず低すぎないところに設定し、自分がその目標に対してコミットして前向きでい続けることの重要性を学びました。高い視座を持ってリーダーシップを発揮していきたいです。
また、目先のタスクや課題に取り組むだけでなく、3年、5年といった長期的なスパンで数字を見ていくことの重要性を認識しました。経営陣とも、経営戦略を踏まえた上で自分のKPI設計やアクションを議論していけるようになりたいです。
私は、2日間の学びをマネジメント業務に活かしていきたいです。日々の業務でも限られた時間で判断を求められます。メンバーから相談された際、自分の考えを押し付けるのではなく、メンバーの意見を引き出しながらも、会社として向かうべき方向性に近づけるように意識したいと思います。
当初の参加目的にもあった他部門の目線に立つことについては、早速現場で実践しています。営業側からマーケティング部門に企画を持っていく際、自分がマーケティング部門の立場にいたらどう考えるかをより検討した上で、提案するようになりました。すると、やりたい企画を一つ実現できることになったんです!これからも異なる部門・人の視点を意識しながら連携していきたいと思います。
ここから広がる、越境学習の輪
BMG越境学習プログラムをどのような方々におすすめしたいですか?
同じ会社・部門での経験年数が長い方で、新しい視点を得たい方や、他社・他部門の考えを吸収したい方におすすめしたいです。私自身がそうだったように、自分の強みと弱みを再認識して今後のキャリアに活かしたり、視野を広げたりするきっかけになると思います。
あとは、新たに管理職になった方々にとっても、様々なメンバーをマネジメントしていく上で非常に勉強になるプログラムだと思います。
私も管理職の方々におすすめしたいですね。私と同じく課長クラスの立場の方や、それ以上の方々にとっても、とても良い機会になると思います。
上司や経営陣は、当たり前に経営視点を持っている方々なので、管理職が経営戦略を踏まえて議論できるようになると、チームや会社がより良い方向性に進むのではないかと感じました。
社歴の長い人や転職経験のない方におすすめですね。同じ企業で長く働くと、会社の常識がそのまま社会の常識になりがちです。異なる価値観に触れて、見える世界が広がるいい体験になると思います。
また、会社としても「変革」を求めている企業にマッチしそうです。時代の変化に合わせてアップデートしていきたい、そうは思いつつも、これまでの歴史や組織の規模もあり身軽に動けない企業もあると思います。そんな企業で導入すると、良い変化が生まれるのではないでしょうか。
ーー M様、髙橋様、桜井様、貴重なお話をありがとうございました。当日の様子について詳しく知りたい方はイベントレポートを、BMG越境学習にご興味のある方は以下のページをご覧ください。