INTERVIEWBMG越境学習プログラム
業界を横断して次世代のリーダーが共に学ぶ、越境学習プログラムを開催。2024年度上半期は、ライオン様、商工中金様、LINEヤフー様、エーザイ様、マクアケ様が参加されました。
プログラムの参加者は、経営シミュレーションに取り組む過程で、ビジネスコアスキルの強化、異なる価値観を持つチームでのコラボレーション、異業種ネットワークの構築に臨みます。
商工中金(井手様)、マクアケ(北原様、早川様、栗原様)、LINEヤフー(黒田様)
BMG越境学習プログラムとは?
急速に変化を続けている現代のビジネス環境において、普段とは異なる環境で、
多様な人材と、困難な課題を乗り越える経験が次世代リーダーには必要不可欠です。
BMG越境学習プログラムは、業種・業界を横断して日本の未来を支える人材が共に学ぶ、新しい学びの場です。この記事では、「商工組合中央金庫様」、「マクアケ様」、「LINEヤフー様」へのインタビュー内容を掲載します。
企業の枠を越えて共に学ぶ意義
BMG越境学習に参加された背景を教えて頂けますか?
現在、商工中金では全社的に越境学習を推進していく流れにあります。
これまではプロパーで入社した社員がほとんどであり、良くも悪くも同質性が高い組織でした。中小企業様のお役に立ちたいという素直で良い社員が多く、モチベーションも高かったのですが、どうしても組織全体として慣行に従う傾向が強く、善悪問わず同じ方向に向きやすいという課題感があったんです。
変化が激しい、ニーズが多様化するビジネス環境において、私たちも日本全国の中小企業様に融資面だけでない新たな価値の提供を進めていきたい、そのためにも社員が多様な価値観に触れ、これまでに無い視点の獲得と人材の多様化を進めていきたいと考えていました。
マクアケ様はいかがでしょうか?
異業種のメンバーと楽しく経営に取り組みながら、ビジネスの全体像を掴み、社外での新たな繋がりを構築することを期待していました。
これまでも、戦略や財務、ファイナンスなど、ビジネススキルを点で勉強する機会は沢山ありましたが、人によっては実務との繋がりが薄く血肉にならなかったり、座学中心だと集中力に欠けてしまうことが課題だったんですよね。
BMGでは感覚的にビジネススキルの繋がりと使い方を学べると思っていましたし、私自身が早稲田大学ビジネススクールに通っており、企業を横断して異業種のメンバーが共に学ぶことの価値を実感していたので、越境学習はなお魅力的に映りました。
越境学習プログラムに参加してみて
実際に参加されてみて、学びや気付きを得ることができましたか?
これまで参加した研修の中で、一番良かったです。いや、本当ですよ (笑)。
企業の創業から事業の立ち上げに取り組む過程で、自分に何が足りないのか、無知の知を自覚できましたし、各企業の多様な人材と議論する中で、相対的に自分の強みや弱みの理解が深まりました。
夜に開催された懇親会でも、深夜近くまで研修の内容について白熱した議論が続いたのは、初めての経験でした。それだけ受講者が本気で没入していたんだと思います。
これまでは、商品企画やブランディングなど点で考えることが多かったですが、一歩引いて俯瞰したり、定量的に捉えることの重要さに気付きましたね。プロジェクトの進行に課題があった部分も、全社的な目線で振り返ってみると、その要因を理解することができました。
元々期待していたビジネス全体像の把握、他社との協業に加えて、マクアケの受講者の中で共通言語が醸成されたことは、予想外の効果でした。
社内でも人によって専門性や経験してきたプロジェクトが違う中で、いま向き合ってる課題って、BMGでいうとあのシーンだよね、じゃあこう動いたほうが良いよね、といった共通言語が生まれたお陰で、同じ目線でビジネスに取り組めるようになりました。
確かに、濃厚な企業経営の経験を通じて、朝は初対面だったと思えないくらい、一日で関係値がグッと深まりましたし、ビジネスにおける共通の言語が醸成されましたよね。
リスクとリターンのバランス感覚、投資の結果が出るまでの時間軸のコントロール、競合との戦いに勝つための戦略など、実際のビジネスでも直ぐに応用できる考え方を、実践的に経験することができました。
ゲーミフィケーションが組み込まれた最新のシステムと、手作業でエクセルなどを活用するバランスも非常に良かったです。全部がシステム化されていないので、自分たちの頭と口と手を動かし続ける必要があります。めちゃくちゃ疲れましたが (笑)
アカウンティングやファイナンスなど、座学だと着手しづらいお金周りの領域に対して、実践から入ることで学ぶ意義を感じられたり、重要さを実感することで、そのあとの学習モチベーションに繋がるのも、良いポイントですよね。
BMG越境学習プログラムの良さはどんな所にありましたか?
商工中金の受講者の満足度は5段階評価で全員が最大の5と、非常に高い結果となりました。企業経営の実践だけでなく、自分史やストレングスファインダーを活用した自己理解と相互理解、多様な人材と密に議論を続ける経験など、学びの多いプログラムだと思います。
各社の皆さんそれぞれの強みが自然と出てきて、価値観の違いが現れるのは非常に面白いですし、受講生の声や当日の様子をみても、あらためて社外の方々と共に学ぶ機会の重要性を感じました。
しかも、研修当日の関係性に終わらず、人によっては企業を横断してコラボレーションの検討なども始まっていると聞いており、越境ならではの価値を感じています。実際に成果に繋がるかは未だわかりませんが、経営を共に乗り越えた仲間だからこそ、必要以上に忖度せず協業も検討できるのだと思います。
他社と合同で学ぶ場が初めてだったので、受講前は大丈夫かな?という不安が大きかったのが正直なところですが、むしろ他社の方々と共に学ぶことで良い意味で緊張感がありましたし、集中力をもって取り組むことができました。
業界・職種によって本当に異なる視点、考え方、経験があるんだなと驚きましたし、普段はクライアントである企業の方が、何を大切に、どんな軸を持って意思決定しているのか、チームメンバーの目線で体感できたことも面白かったです。
経営ってこういう事を知らないと上手くいかないんだな、こんな知識が必要なんだな、実際に体験できたことで、新しくこの領域を勉強してみよう、もっと学びたい、そんなモチベーションに繋がったことも、参加して良かった理由の一つです。
多様な企業の方々が混合のチームで、お互いが持つ強みや考え方を持ち寄りながら意思決定していくことが新鮮で、ワクワクする体験でした。座学だと熱量に差が出ることもありますが、BMG越境学習では自然と、必然的に、全員が責任と役割を認識してコミットすることになります。
よい緊張感を持って、経営を疑似体験することができるので、ビジネスパーソンとしての視座を高めたい方、学んだ経営理論を “使えるように“ なりたい方、本業では中々できない失敗の経験を積みたい方、色んな方に意義のあるプログラムだと思います。
私自身も研修当日の関係性に終わらず、同じチームの仲間とコラボレーションについて議論を続けています。このような偶発的な繋がりを得ることができたのは、越境プログラムならではの価値ですよね。
井手様、北原様、早川様、栗原様、黒田様、ありがとうございました。