越境学習プログラムで個人はどう変わる?【成長変化と事例】
「越境学習」を進めていく中で、個人の成長にはどのような変化が生じていくのでしょうか?さまざまな形の越境学習とともに、ご紹介します。
従来の研修の枠を超えた、革新的な人材育成の手法として注目されている「越境学習プログラム」。異なる環境や業界で「学ぶ機会」を提供することで、個人の成長と組織の競争力向上を同時に実現しています。
▼越境学習が注目される「社会背景」について、詳しくはこちら
https://www.schole-corp.com/journal/article-007
今回は、越境学習を導入した結果「個人にどのような変化が訪れるのか」について考えてみました。
越境学習プログラムが与えるメリット
越境学習の最大の特徴は、多様な視点と経験を通じて、参加者の思考の幅を広げ、創造性を刺激することにあります。
従来の社内研修は、特定のスキルや知識の習得が中心に行われていました。しかし、越境学習プログラムは、異なる文化や業務プロセスに触れることで、柔軟な思考力と問題解決能力の育成が期待できます。
▼越境学習とは?【次世代リーダー育成に効果的な5つのメリット】
https://www.schole-corp.com/journal/article-007
急速な変化を続けるビジネス環境においては、既存の枠組みにとらわれない発想や、多角的な視点を持つ人材の育成が急務となっているのです。
越境学習プログラムが個人にもたらす「3つの成長変化」
越境学習プログラムは、参加者個人にも大きな成長をもたらします。具体的には、以下の3つの変化が期待できます。
【1】新たな視点の獲得
越境学習プログラムの最大の効果は、参加者の視野を大きく広げることです。異なる業界や組織文化に触れ、自社や自身の仕事に対する固定観念が崩れることで、新たな視点が生まれます。この経験は、日常業務に戻った際にも活かされ、より広い視点から問題解決にアプローチできるようになります。
<例>
製造業出身の社員が、ITベンチャー企業でのプロジェクトに参画。デジタル技術の可能性を実感し、自社の業務改革に活かせるアイデアを得た。
【2】イノベーション創出スキルの向上
異なる環境での経験は、創造性を飛躍的に高めるでしょう。慣れ親しんだ環境を離れ、新しい課題に直面することで、柔軟な思考力と問題解決能力が鍛えられます。異業種の最先端の取り組みに触れることで、自社にはない発想や手法を学べるかもしれません。
<例>
新たに得た視点・経験がきっかけとなって、新規事業の立ち上げを実現できた。
【3】自己認識とキャリア開発の促進
越境学習は、参加者の自己認識を深め、キャリア開発を促進するチャンスにもなります。自分自身の強みや弱みを客観的に把握することで、今の自分に足りないスキル・知識を身につけるきっかけになるでしょう。
<例>
大手企業の社員と、スタートアップ企業の社員が交流。それぞれに「自分に必要なスキル」を振り返り、自己啓発に取り組む機会につながった。

注目しておきたい、さまざまな「越境学習プログラム」
最近では、さまざまな越境学習プログラムが登場しています。ここでは特に注目を集めている4つのプログラムについて、ご紹介します。
【1】社会人インターン(短期インターンシッププログラム)
異業種の企業で実際の業務を体験する、社会人向けの短期インターンシッププログラムです。1週間〜1ヶ月程度の期間で行うことが多く、ホスト企業の日常業務に携わりながら、業界の知識・スキルを習得していきます。
参加者にとっては、理論に加え、実践的な経験を交えた学びが得られる点が大きな魅力です。
【2】クロスインダストリープロジェクト
異なる業界の企業が協力して行うプロジェクトベース型の学習プログラムです。参加者は他社の社員とチームを組み、実際のビジネス課題に取り組みます。
多様な背景を持つメンバーとの協働を通じて、異なる視点や問題解決アプローチを学べるため、創造的な思考力が鍛えられるでしょう。
【3】異業種交流会やワークショップ
定期的に開催される異業種交流会やワークショップは、比較的参加しやすいプログラムかもしれません。さまざまな業界の専門家による講演やディスカッションを通じて、最新のトレンドに触れられるだけでなく、参加者同士のつながりもでき、業界を超えた人脈形成が実現できます。
【4】オンラインでの越境学習
オンラインを活用した越境学習も盛んになっています。専門家によるオンライン講座や、バーチャルな異業種交流の場を活用すれば、地理的・時間的制約のない学習が可能です。海外を拠点に活躍している参加者との交流も容易になり、国際的な視野を養うチャンスも広がります。
経済産業省では、所属している組織の業務を一定期間離れて取り組む「越境学習」の事例集をまとめています。
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/shukkokigyo/jireisyu.pdf
また越境学習の参加者に伴走する人事担当や上司を対象にしたガイドラインも公表されています。ぜひ参考にしてみてください。
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/shukkokigyo/gaidorain.pdf
スコレの「越境学習プログラム」で新たなイノベーション創出を
スコレが提供している「越境学習プログラム」でも、自身の変化や成長を感じた声が多く上がっています。
プログラム終了後に行ったアンケートでは「満足した」「とても満足した」を合わせて回答頂いた方が100%!2日間にわたる「越境学習プログラム」を通じて気づきを得た個人の変化の事例を、抜粋してご紹介します。
▼当日の様子を伝えるレポートはこちらからご覧いただけます。
https://note.com/schole_media/n/n5f410912ceb2
商工組合中央金庫:高橋様
私は現在、為替や金利に関するデリバティブ商品を扱う本部で、全国の営業スタッフを統括しています。取り扱う商品に対して営業担当の方々に興味を持ってもらい、お客様に伝えたいと思ってもらうコミュニケーションが重要です。
今回の研修を通じて、人・モノ・金の中でも、業界特性上、私は「金」に意識が向きがちであると気づきました。ただ、本当に大切なのはお金を回すことではなく、企業理念の達成のため、良い商品を仲間とともに提供していくことですよね。
それを実現するためにも、Day1で気づいた自信の強みである「成長促進」「共感性」を発揮しながら、関わる営業スタッフのモチベーションを高められるような人になっていきたいです。
トリドリ:桜井様
今回の越境学習プログラムで特に学びが大きかったのは、リーダーとしての目標設定のあり方についてです。チームメンバーのバックグラウンドが異なる中で、目標を高すぎず低すぎないところに設定し、自分がその目標に対してコミットして前向きでい続けることの重要性を学びました。高い視座を持ってリーダーシップを発揮していきたいです。
また、目先のタスクや課題に取り組むだけでなく、3年、5年といった長期的なスパンで数字を見ていくことの重要性を認識しました。経営陣とも、経営戦略を踏まえた上で自分のKPI設計やアクションを議論していけるようになりたいです。
▼越境学習プログラム|事例紹介はこちら!
https://www.schole-corp.com/usecase/article_10
今後も東京、大阪での開催を予定しています。「越境学習」について興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお声がけください!
【東京会場】
①2025年6月12日(木)〜6月13日(金)
②2025年9月25日(木)〜9月26日(金)
③2026年2月19日(木)〜2月20日(金)
【大阪会場】
2025年9月18日(木)〜9月19日(金)
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